第42回シンザン記念(GV)
1月13日(日)京都11R
馬連1,060円
1着Dドリームシグナル(1番人気)
2着Cドリームガードナー(5番人気)
3着Hマヤノベンケイ(4番人気)
前年のアドマイヤオーラ・ダイワスカーレットによる極上の結果とは一変。いや、むしろ本来のシンザン記念らしいメンツとなった今年。賞金が高いGVでメンバーが弱いとくれば、通常は多くの仕込みや談合の類が行われるのものだが、今回は結果的にそうはならなかった。あまりに多くの陣営が頭を主張したため談合が成立しなかったというのがその背景で、この時期には珍しいガチンコ勝負が展開された。こういう場合、いかに正確に厩舎の情報を把握できるかがカギになる訳だが、今週は雨により馬場が悪化。ますます予想が困難なのが実情であった。とは言え悪いことばかりでもなく、この雨で複数の陣営が勝負を捨てた結果、「ヤリ馬(本気で走る馬)」はわずか数頭激減。さらに馬体の仕上がりや体調管理の面から総合的に判断した結果、呆れるくらいあっけなく、勝ち馬ドリームシグナルが絞られた訳である。ちなみにこの馬、一口馬主クラブの馬だが、その代表はマイネルやコスモの馬でお馴染みの岡田繁幸氏。現在の日本競馬界で最も影響力のある人物の一人だが、兄を差し置いて弟・岡田牧雄氏のマツリダゴッホが有馬記念を制してしまった。兄としては負けていられないと思うのが人情、ドリームパスポートの移籍などはその気概が如実に現れた好例とも言えた。その繁幸氏がこの2008年に勝負をかける第1歩として選んだのが、このシンザン記念、これまで小林淳や幸だった鞍上に岩田を配してきたことでもヤル気は一目瞭然であった。普段は大穴馬券を中心に情報収集に励む栗東の情報通が「重賞級の実力馬が絶対の勝負体制、加えて弱いメンバーに馬場悪化、とくれば選択肢は他に無い。カタいけど、仕方ないだろ」と諦め顔で語った事は印象深かった。結果は後方から見事差し切って文句なしの勝利。派手さこそ無いが、確かな情報に裏打ちされた馬券、獲るべくして獲った馬券と言えよう。裏情報と言うと、万馬券ばかりに目が向いてしまいがちだが、確実な情報を、より確実に仕留める事こそ基本中の基本と言える。まぐれ当たりの万馬券で浮かれた結果、この基本を忘れた揚句に身を滅ぼした人間を、我々は何人も知っている。この教訓を改めて思い起こさせた一鞍であった。